成年後見
成年後見制度とは、病気や事故、障害などにより意思能力が低下してきた人のために、支援する者を選任し、本人を保護する制度です。認知症等により意思能力を失ってしまった方のために、身上監護・財産管理を任せる後見人等の選任を裁判所に申立てるお手伝いをします。司法書士は、成年後見制度についての専門家であり、手続の説明だけではなく、家庭裁判所に提出する書類を作成することや、後見人に就任して本人や家族をサポートすることができます。
成年後見制度が必要とされるケース
・家族や親戚の仲が悪く、互いに信頼関係がない。
・将来、相続財産を争う可能性が見込まれる。
・本人の財産が多く、複雑である。
・老々介護で、負担が大きい。
・頼れる親族が近くにいない。 などのケースです。
特に、「家族や親戚の仲が悪く互いに信頼関係がない」ような場合には、専門家である司法書士に後見人等に就任してもらい、中立的な立場で本人の財産を管理してもらうことで、親族間で疑いをかけあったり、争いになったりする危険性を抑えることができます。